本年度から同展示会の開催に伴い開催された「日本災害食大賞」は、年間で最も優れた非常食・災害食に贈られるアワード。全国の食品会社などから92製品の応募があり、各部門ごとに3製品の優秀賞を6月に決定。「オフィス防災EXPO」会場内の特設ブースに展示された受賞製品の中から、各部門のグランプリ発表を行った。
「美味しさ部門」のグランプリを獲得したのは、杉田エースの「IZAMESHI Deli 名古屋コーチン入りつくねと野菜の和風煮」。賞味期限は3年で、温めなくてもそのまま美味しく食べることができる。
「機能性部門」はユニーク総合防災の「DSW PREMIUM 12 YEARS」がグランプリを受賞。高知県室戸岬沖で採水された海洋深層水を使用し、特殊な技術で12年の長期保存を可能にした非常用飲料水だ。
「新製品部門」のグランプリは、ファシルの「しっかり、まんぞく。非常食セット3日分」。おかゆ、ぶり大根、デニッシュパン、ようかんなど、多種多様な防災食3日分のセットで、1日1800kcalの栄養を摂取できる。保存可能期間は3年。
心身ともに疲労する被災者にとって、美味しい食事は大きな活力になる。そうした観点からか、グランプリ・優秀賞いずれの製品も長期保存に加え美味しさにこだわった製品が目立っていた。
いくつかの製品は、各社のブースにて試食を行っており、筆者も食してみたが、加熱したり水を加えたりせずに美味しく食べられるという製品が多く、「非常食はまずい」というイメージはすっかり過去のものになったといえそうだ。