店舗名は「TOSARIKISHA Shop&Cafe」で高知空港の北約1キロの場所に建設する。県外からの観光客なども立ち寄りやすい立地で、集客の約7割は女性を想定している。
敷地面積は約1300平方メートルで、建築面積は約330平方メートル。土地代を除く建築費は約8千万円。9月中旬に着工する。1年目は1億円以上の売上高を目指す。パートやアルバイトを中心に従業員20~30人の雇用を計画する。
物販エリアでは海洋深層水にこだわった商品を主に販売する。同社は今年6月、県内企業との共同で海洋深層水で仕込んだ「ふりかける酒かす」など7品目を同社のブランドで発売。今後もメーカーなどと組んで、70品目程度まで増やす計画だ。
カフェエリアは約50席。深層水や深層水から取り出した塩を使ったメニューを展開して集客する。例えば「サバの一夜干しと高知産野菜のキッシュ」などメニュー提供を検討中だ。
土佐力舎は昨年4月に段ボール製造のタケナカ(室戸市)が設立した。室戸市は人口減が進んでおり、土佐力舎の竹中利文専務は「室戸の産業活性化には深層水を生かすのが不可欠。県内企業が海洋深層水を使って『地産外商』を進める窓口になりたい」と話している。